東京都内には、美味しい鰻屋がたくさんあります。重箱に敷き詰められたうな重を提供するお店をはじめ、変わり種の鰻が食べられるところや鰻づくりのコース料理が味わえるお店など、バリエーション豊富です。お店によってメニューや味付けが異なるため、たまには豪快に鰻料理の食べ歩きをしてみても良いかもしれません。
野田岩
江戸時代創業の「野田岩」は、200年以上続く鰻屋さんです。国内産の天然鰻と養殖鰻を提供してくれるお店で、そのときの季節に応じたメニューを用意しています。
養殖鰻は静岡・鹿児島・宮崎産を使用。天然鰻はその日の入荷状況によって仕入れ価格が異なるので、値段は時価となるそうです。もし天然鰻を味わいたい場合は、4月後半から11月後半まで楽しめるようなので、その時期に来店しましょう。
提供しているメニューは、創業以来受け継いできたタレをたっぷり使った鰻丼や鰻重をはじめ、志ら焼(しらやき)や鰻とふかのひれ入り茶碗蒸、鰻の煮こごりといった豊富な品ぞろえ。
いろんなものを味わいたい方は、お通し・蒲焼・志ら焼が味わえるコース料理がおすすめです。季節限定のメニューもあるため、それも見逃せません。和食はもちろん、わさびやキャビアと合わせた志ら焼やワインにぴったりの洋風メニューも楽しめます。
うな鐵
鰻の鉄板メニューであるうな重はもちろん、少し変わった鰻の食べ方に出会うなら「うな鐵」がおすすめです。天然の鰻を使用しその日に売り切るのがお店のモットー。うな重やひつまぶしに使われるお米は、米の品質に合わせて水加減や研ぎ方などを変えています。
白焼きと一緒に提供される生わさびは、新鮮な水と空気で育ったものを使用。食べる直前でわさびを自らおろすため、新鮮な風味と辛味、ほんのりした甘味が味わえます。
うな重は、ダブル重やごはん大盛りのメニューがあり、子どもが食べやすいようミニうな重も用意されています。ひつまぶしには浅草ひつまぶしと塩ひつまぶしがあるため、いつもと違ったものを味わいたい方は塩ひつまぶしがおすすめです。
蒲焼や白焼、鰻のたたきはもちろんですが、うな鐵で是非とも味わいたいのが、鰻の串焼きです。かぶと・きも・ひれ・短尺・レバーから1本ずつチョイスできますが、それぞれの種類を一気に味わうなら4種セットもしくは5種セットを選択してください。鰻をぜいたくに味わうなら、鰻丼(もしくはひつまぶし)・白焼き・串焼きすべてを堪能できるコースを選びましょう。
愛川
リーズナブルな価格で美味しい鰻を食べるなら愛川をチョイスしましょう。鰻専門店の愛川は、鰻重・蒲焼・白焼を中心としたオーソドックスなメニューを提供するお店です。最大のポイントは、皮がジューシーかつパリッとした関西風と、ふわふわとろとろの関東風両方をいただけることです。うま味・コクがたっぷりの湯浅醤油を使い、鰻を何度も返しながらじっくり焼き上げます。
オーソドックスな鰻のメニューはもとより、鰻の白焼をたたいた長芋とわさび醬油でいただく鰻白焼の山かけや、鰻かぶとの南蛮漬け、数量限定の鰻の串焼きも味わえるのも魅力の一つ。もちろん持ち帰りも可能で、催事や法事の際にも注文できます。